2016年3月30日水曜日

おすすめ本002 読んでみたい! でも買うのはためらわれる珍本集『世界珍本読本~キテレツ洋書ブックガイド~』



読んでみたい。でも、お金出して買うのはちょっと。

そんな感じで、
好奇心はぞんぶんに刺激するのに、購買意欲はちっともソソらない洋書を、
ひとまとめにして紹介しているのがこちら。

 


こちらは、
東京・西日暮里で実際に営業されているカルト書店「どどいつ文庫」さんが、
お店のHPに掲載している商品ガイドをまとめたもの。
どどいつ文庫さんは、キテレツ本収集家の方々の間では、
かなり有名な方みたいです。


本書に掲載されている洋書の一部を以下にご紹介すると……
「悪趣味弁当箱」
「有名人の同姓同名さんたちを訪ねる写真旅」
「イギリス召使い肖像画の歴史展図解」
「サヴァン症アーチストのウルトラ記憶力観察画集」
「愛玩用イヌ人間飼育なんでもガイド」
「奇跡の集団心霊発狂写真集」
「ダッチワイフ同居生活者たちのお宅訪問」……などなど。

ぜんぶ「自費出版?」と思えるくらい、見事にニーズがなさそうな本ばかり。
そんな本が200冊以上紹介されています。

店主がお書きになったと思われるそれぞれの本の紹介文がまた独特。
「何かよくないお薬でも」というアレな感じで、
正直、はじめのうちは読んでいてかなりげんなりするのですが、
なんかここ2年くらいヒマなときにパラパラめくって眺めていたら、慣れた。
そしたら言ってることは意外にも真摯でした。
他に類を見ないトーンのブレないテンション。
このえぐみがクセになります。
本よりも、ご本人が珍味っぽい感じです。
そしてご本人、すごい博識でいらっしゃいました……。

本に収録されなかった多くの洋書がどんどん追加されているので、
覗いてみると楽しいです。
世の中にはこんな本を出すために尽力をしている人がいる!
と思うと、本が好きな私としては、うれしいような、一方で途方にくれるような、
でも笑が止まらない感じになります。

HPで「なるほど、自分はこんな類の本に魅かれるんだ!」
という、お気に入りの一冊を見つける、という遊びもオススメです。
意外な自分を発見できるかもしれません。知らなくてよかった自分かもしれないけど。


ちなみに、私がちょっとほしいと思ってしまっているのは、
『元祖・遊ぶ尼さんカレンダー2015年版』。


 



本ですらないし、
去年のカレンダーというまったく役に立たないものではありますが、
いろいろあって出家したであろう尼さんが屈託なく遊ぶ姿を見ていると、

なんか世の中捨てたもんじゃないような気になります。


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