2016年5月19日木曜日

おすすめ本005 座敷わらしを分けてもらえる⁉ 『「座敷わらし」をもらってきたら、幸せが舞い込んだ!』



「座敷わらし」といえば、かれらが住まう家に幸福をもたらすというアレ。
どうやら、その座敷わらしをいただくことができるんだそうです。
知ってました? 私はもちろん、知りませんでした。


その詳細について書かれているのが、

『「座敷わらし」をもらってきたら、幸せが舞い込んだ!』

(十凪高志 著/徳間書店/2016年)です。




著者の十凪さんは漫画家さんだそうで、
座敷わらしを手に入れた翌年から、
それまではなかった漫画の仕事が入るようになったそうです。
さっそくご利益⁉ なんかうらやましい!


というわけで、肝心の座敷わらし。
いただくには、どこで、どうしたらよいのでしょう?



本書によると、岩手県遠野市のH神社(※本にはきちんと神社の名前が出ています)にて、
年に1回行われる、座敷わらしのための祈願祭があるそうなのです。
そこで、日本人形に座敷わらしを下してもらい、
そのお人形をお持ち帰りすることができるんだとか。
ただし、年に10体程度しかお持ち帰りできないため、
現在は予約制で、数年待ちと言われることが多いそうです。

えー、いいな! 座敷わらし、うちにも来てほしい!!!
でも私なんて、小鳥のお世話でいっぱいいっぱいなのに、
わらしのお世話なんてできるのかしら……。

そう、どうやら座敷わらしは「わらし(子ども)」であるだけに、
かなりいたずらっこで、わんぱくらしいのです!

本書には、座敷わらしと(主に夢のなかで)遊ぶ、
座敷わらし人形のマスターたちの体験談も記されているのですが、
彼らは座敷わらしに、
全力で追いかけられたり、
生魚を口に突っ込まれたり
コーラを勧められたりしたらしいのです!
なにそれ、最後のすごい可愛い! 
ますます座敷わらしと一緒に暮らしてみたくなります。飲むよ、コーラ!

ちなみに、作者の十凪さんは、
法術(※)を習っていらっしゃるらしく、
巻末に、座敷童をコピーする方法や、
座敷わらしを召喚する(つくりだす)方法も記されています。

前出のH神社では、年に10体程度しか座敷わらしを出していらっしゃらないので、
実際にこうした方法に頼ってみるのも
よいのではないかと思います。

ちなみに、座敷わらしをコピーする場合は、
「座敷わらしが出る!」と言われている
お宿などに泊まって、ある物質にコピーしてくるんだそうです。

「座敷わらしが出る宿 一覧」も巻末に併せて記されているので、
大変お得。


ちなみに、座敷童の宿として有名な
遠野の「緑風荘」は、
2009年に火災で焼失しましたが、
今年、2016年の5月に営業を再開したそうです。
亀麿さま(緑風荘の座敷わらしの名前)にお会いできるかも⁉
興味のある方は、本書を持って、ぜひ。

(※法術……よくわかりませんが、「心が変われば、世界も変わる!」的なことを実践する
     マインドパワーのことみたいです。「スリムドカン」の斉藤ひとりさんあたりが得意そう)



2016年5月8日日曜日

清澄白河おすすめスポット05 散歩がてらにシルクを学ぶ「ワイルドシルクミュージアム」

 

ブルーボトルコーヒーのすぐ裏、

ワイルドシルクの博物館




おなご的な布、といったら、やはりなんといってもシルクではないでしょうか。

ツヤツヤとして軽く、柔らかいシルクは、
今や高級品であり、多くの女性のあこがれの布。


みなさんもよくご存じのとおり、
シルクはこんな感じ↓の繭から紡ぎだされます。



そんなシルクについて、くわしく知ることができるのが、
2016年にオープンしたばかりの、
「ワイルドシルクミュージアム」です。




ブルーボトルコーヒーの路地すぐ裏にある、
とても小さなショップ風の外観。


しかし、ミュージアムと銘打っているとおり、
中には「シルク(絹糸)」になる前の、
さまざまなシルクの繭や糸などが展示されています。



シルクをつくる絹糸昆虫は、
世界でなんと10万種!



「さまざまなシルクって……シルクって蚕(カイコ)の糸でしょ?」
と思われた方。

私もそう思っておりました。

実は、シルクを吐き出す絹糸昆虫は、
蚕をはじめ、世界に10万種類あるいはそれ以上いるそうで、
蚕以外の絹糸昆虫が生産するシルクを
「ワイルドシルク(WILD SILK)」

と呼ぶんだそうです。
へー、そうなんだ!


展示物はいたってマジメ。
※以下、虫が苦手な方は、ご注意ください!



入口の床に埋め込まれた繭。すべて天然の色だそうです。



天蚕(ヤママユガ)の繭(左)と、成虫(右)。
緑色の繭1個から採れる絹糸は600~700メートルで、
その糸は「繊維のダイヤモンド」と呼ばれるとか。



データもしっかり展示されています。



繭や絹糸を触ることもできます。
展示品のミニライト、可愛い。



さまざまな蚕の繭が一同に!

 

ワイルドシルクを利用した、ストールや靴下、
アクセサリーなんかも購入できます。

店内には購入できる小物や服が並んでいます。



ストール、ハンドタオル、靴下、ハンドクリームなど。

 

黄金色のシルクをつくるクリキュラの繭を使用したピアス。

 


機織り体験、幼虫エサやり体験、
シルクを身近に感じられます


タイミングがよければ、
ヤママユガ科の幼虫・エリサンが展示
されていることもあります。

本日はたまたま、たくさんのエリサンが
元気に桑の葉を食べているところに遭遇。


みんな…………元気でした!!! 素敵なシルクをありがとう!


繭をつくるエリサン。がんばっています。これが見れるのはすごい貴重!

実は私は虫がけっこー苦手なのですが、
こうやって彼らが一生懸命葉っぱを食べて、
がんばって吐いてくれた糸をいただいて、
シルク布ができるのだな……と思うと、
ちょっぴり感動です。

事前にお願いすると、
この場で機織り体験もさせていただけるとか
うおー、やりたい!!!

ご興味ある方は、
wildsilkmuseum@gmail.com
まで、事前にお問い合わせするとよいそうです。



帰りに、ワイルドシルクミュージアムのオリジナルの
お手頃なシルクのストールを買ってみました。
夏は日除けとして重宝しそう。
サラッとしてて気持ちいいです。

お値段、なんと3800円+税! お安いです!

ちなみに、こちらがオープンしているのは、基本的に
土曜・日曜・祝日の10:00~日没まで。
(カレンダーはこちらのページ下部)
無理のないスケジュールで、
絹糸昆虫にやさしい感じです。

ただシルクを身に着けているより、
こうやってシルクを知って身に着けるほうが、
なんかカッコいいなー、ってちょっと思いました。

清澄白河へおこしの際は、
ワイルドシルクミュージアムで、
シルクへの想いを深めてみるのも素敵かと。

●WILD SILK MUSEUM(ワイルドシルクミュージアム)●
【HP】 http://www.wildsilk.jp/
【FB】 https://www.facebook.com/wildsilkmuseum/
【メール】wildsilkmuseum@gmail.com

【住所】東京都江東区平野1-5-5-101(地図
【営業時間】土曜・日曜・祝日の10:00~日没まで
        ※臨時休業もあるため、こちらのページ下部の
        カレンダーをご確認ください。

2016年5月3日火曜日

おすすめ本004 「あの人は本当に私が好きなの!?」と不安になったときに読みたい『なぜ彼は本気で恋愛してくれないのか?』


■男の理想は、「かぁちゃんみたいな女」!!


かつて、日本でもっとも著名なAV男優さんに、
「男性が理想とする女性像とは?」とうかがったところ、
「浮気しても怒んないでどーんと構えててくれる、
かぁちゃんみたいな女!」

と言い切られたことがあります。すごいセクシーな笑顔で。

男性が理想とする女性像はとてもよくわかりましたが、
そんなもの受け入れてたら女性はまったく幸せになれない。
そうした事実を、私が受け入れる契機となった、
素晴らしく潔い回答でした。
男優さん、その節は本当にありがとうございました!

浮気してもどーんと構えて受け入れる…って、それはただの都合のいい女。  











■男のキモチに焦点を当てた
『なぜ彼は本気で恋愛してくれないのか』


とはいえ、恋愛中の女性というのは、相手の男性に対して、
さまざまな期待を抱いてしまうものです。

そうした期待のひとつが、
「この人……ホントに私のこと、好きなの?」というものではないでしょうか。
期待っていうか疑問。疑問っていうか不信?

例えば、
「付き合いはじめのころは即レスだったのに、
なんで今は30時間くらい経たないと返事かえさないんだよ!」とか、
「こっちのミスはうれしそうにあげつらうくせに、
 こっちがミスを指摘すると拗ねて膨れるのはなぜ!」とか。

そうした男性の行動を、
馴れ合いと呼ぶのか、飽きと呼ぶのか、
あるいはそれ以外の感情に基づくものと認識すべきなのか。
そうした疑問に男性目線で真剣に応えてくれているのが、



著者はアメリカ、ロサンゼルスの精神分析医。
男女関係に関する著作を多く発表しているようです。
男女の恋愛本だと、『男は火星から~』のジョン・グレイあたりが売れていますが、
この本のほうが「男のキモチ」に焦点を当てているので、
「男ゴコロがわかんないし、知りたい」という女性は、こちらのほうがオススメかも。


■ヒーロー願望で、モラハラになる


で、本書の内容ですが、
ものすごーくざっくり言うと、
男性の意識のベースにあるのは、
「ひとりで、じょうずにできるもん!」であり、
「僕が頑張って、みんなを幸せにするんだ!」という
ヒーロー願望だ、とのこと。

なので、女性が「この人のために何かしてあげたい」と男性の世話を焼きすぎると、
「ひとりでじょうずにできるんだから、やめろ!」となるし、
「僕が仕事で忙しいのは、みんなを幸せにするためなんだから、
 僕が忙しいときは、君をないがしろにするけど、それはしかたないだろ」となる、と。

……えーと、ちょっとイヤな感じで私が本書の本文を捉えてるかもしれないけど、
まぁ、だいたいこんな感じです。
でも、私は、私のそう多くはない個人的な経験から、
「ああ、そうかも! だいたい合ってるかも!」と感じました。
つまり、男の人って、
ひとりよがりのヒーロー願望で、モラハラ気味になるんだな……と。

って、これは、私の男性観に偏りがあるせいかもしれません。
よく知らないで言っちゃいけないんだけど、
例の虎舞竜の人もそんな感じだったんじゃ……。

とはいえ、女性だって
「他のことはほおっておいて、私のことを最優先して!」という
ずいぶん無茶な欲求を突きつけがちなので、
「あいつ、ひどいわ」と感じるのは、お互い様なのかもしれません。



■相手をほおっておける、ということ


この本を読んでわかったのは、
「男女ともに、相手のためを思って、
 愛情表現をしているけれど、
 それはことごとく、相手の意向を無視したものである」
ということでした。

そのことがわかるとよい点は、
「相手のことをほおっておける」ということです。

「あー、なんか相手はまたワケわかんないこと言ってるけど、
 別に悪気があって言ってるワケじゃなくて、
相手なりにこちらのことを考えてくれてはいるんだな」
と思えるようになるので、
嫌な感じで疑心暗鬼になって、イライラしなくて済むようになります。

とはいえ、それは、相手がまっとうな成人であることが前提で、
相手が本物のモラハラ野郎(もちろん女性も)だったり、
「自分のお母さん(あるいは、お父さん)でいてくれ!」と
臆面もなく主張する子どもだったりする場合は、
徹底して闘う必要があります。

どう闘うべきかについても、本書はアドバイスをしてくれているので、
「この相手とどう向き合うべきか」と悩んでいる方は、
一読してみるとよいのではないでしょうか。