2016年4月21日木曜日

清澄白河おすすめスポット04 あの門脇洋服店がカフェをOPEN!



清澄白河の新たなお洒落スポット・

『門脇洋服店』がカフェをスタート!



まずは清澄白河近辺に在住の方に朗報です。
例のあのお店が、とうとうカフェをはじめてくれたのです!


あのお店とは……
そう、『門脇洋服店』です!
例のめっちゃくちゃお洒落な洋服屋さんですよ。



今年の2月にこのお店がオープンしたとき、
近所の住民は少しおののきました。
「………ホンモノのお洒落キタ!」


だってちょっと前まで、本当にこの街は、
そりゃー下町っぽい下町だったのですよ。
そこにこんな感じのお洒落なヤツが来たら……
めっちゃ入りたいけど、躊躇うってもんです。


その門脇洋服店が、カフェ!
ということで、渡りに船、と思い切っておじゃましてみました。


おずおずと「あの~、カフェ、よいでしょうか」と入っていくと、
「もちろん、どうぞ、どうぞ!」
とお店の美しいお姉さんが案内をしてくださいます。
よかった、ほっとする……。



グランドピアノが設置された

ノクターン#22 の旗艦店



この門脇洋服店で扱っていらっしゃるのは、主に
山形県鶴岡市出身のデザイナーでいらっしゃる鈴木道子さんが手がける、
の商品です。


鈴木さんは、おじい様が山形県でやっていらした老舗の洋服店である
「門脇洋服店」の影響を受けて、ファッションの道に進まれたそう。
あのヨージヤマモトに認められて、
Ysレッドレーベルのデザイナーに抜擢された方だそうです。すごい!
その後、ご自身で立ち上げられたブランドが、この「ノクターン#22」。
清澄白河のこの店舗が旗艦店であり、都内では初の路面店になるそうです。


というわけで、中はこんな感じ!
店内のディスプレイがとても美しい。



 
ゆったりしたシルエットのお洋服が多いです。



すごくお高いのかと思ったら、
手前の羽織るタイプの白いお洋服は22,000円。
あ、思ったほど高くない。


こちらも気になった花柄のワイドパンツ。
配色キレイ。すごい可愛いな!


私の写真があまりよくないので、
お洋服が気になる方はこちらをどうぞ。


もちろん、小物もあります。
※こちらはノクターン#22の商品ではないそうです。


中にはなんとグランドピアノが!
こちらを使ったイベントなんかも今後予定しているそうです。
(※たしか先月はファッションショーやってた。
たまたま通りかかったのですが、
チラッと見えた感じでは超すてきでした。)




ちなみに直近だと、5月13日(金)に、
シャンソン歌手の聖児さんという方が、
キャバレーショースタイルのスペシャルライヴ
なさるそうですよ!


洋服屋さんでライヴってなんかステキ。
チケット制なので、
ご興味のある方はお問い合わせになってみるとよいのではないでしょうか。



さて、カフェのほう。



メニューはごくシンプルです。


私はコーヒーを頼んでみましたが、
ちゃんと美味しかったです!

豆は京都の老舗喫茶・前田珈琲のものを使用しているそうで、
「季節によって豆が変わるので、ぜひ気軽に立ち寄ってください」とのこと。
ホントにお言葉に甘えて、ちょくちょくお邪魔させていただきます!

門脇洋服店の4代目のご主人も、
スタッフのお姉さんも、とても気さくで優しくていらっしゃるので、
お散歩がてら、
また、現代美術館にお立ち寄りの際などはお茶がてら、
素敵なお洋服と空間を体験してみるのもいいかもしれません。



●門脇洋服店●
FB  門脇洋服店(清澄白河)https://www.facebook.com/Nocturne22TOKYO/?fref=ts

【電話】 0358099936
【住所】 東京都江東区三好2610地図
【営業時間】 11001800(水曜定休)




2016年4月18日月曜日

清澄白河おすすめスポット03 北海道ナチュラルチーズの専門店「チーズのこえ」

なんかチーズの専門店できてる……!
しかもお店がやたらと可愛い!! 北海道……!





というわけで、清澄白河に
2015年11月にオープンした
「北海道ナチュラルチーズ・コンシェルジュ 
チーズのこえ」さんです。


北海道の美しい大自然のなかで育った
牛たちのお乳をつかって作ったナチュラルチーズの専門店。


さてさて、「ナチュラルチーズ」とは、
お乳を乳酸菌やカビの働きによって発酵させて固めた、
文字通り「ナチュラル=自然」なチーズのことだそう。
乳酸菌が生きているので、時間が経つにつれて熟成し、
味の変化を楽しめるチーズです。

ちなみに、ナチュラルチーズを加熱殺菌し、
再形成したものが「プロセスチーズ」だそう。
私はそんなことまったく知りませんでした……。


店内で扱っているチーズは、すべて北海道で作られたもの
道内の100を超えるチーズ工房の中から、
チーズコンシェルジュ(なんかカッコいい!!)
であるオーナーである今野さんが選び出した
30以上の工房のチーズが並んでいます。



PCの前にいらっしゃるのがオーナーさん。
気さくにチーズのことを教えてくださいます。
北海道のご出身で、長年に酪農に携わられてきたのだとか。




こちらが商品のチーズを作っていらっしゃる
工房さんの一覧だそう。私の写真技術付属のせいで字が見えづらいですが……。
オーナーさんの各工房への愛を感じます。



私はブルーチーズが好きなので、
ショーケースの中のブルーチーズを味見させていただきました。
チーズの品ぞろえは季節によって変わるそうですが、
この日はブルーチーズが3種入っていたので、
しっとりとした
『江丹別の青いチーズ』(伊勢ファーム/旭川市江丹別町)を購入。
チーズは一部試食もできます。
濃厚でワインのおともにぴったりです。


これだけでワイン1本、余裕でいけてしまいます。



それともう一品。
こちらも試食で美味しくて購入したのですが、
『二世古 粉雪』(ニセコチーズ工房(有))。
まるでマヨネーズのようにトロトロに熟成した
クリームタイプのチーズです。
もー、これ、とにかくおいしい。
そのままティースプーンなどですくって食べても美味しいですが、
私はたまたま家にあったキウイのジャムと一緒に、
デザートとして食べてます。
塩気と甘味がたまらなく、やめられません。癖になります。


左が『粉雪』。右が『江丹別の青いチーズ』。
「『粉雪』は蜂蜜かけても美味しいですよ!」とオーナーさんが教えてくださいました。



チーズの種類、ともかく豊富です。


























ちなみに、こちらもすごく気になった「よもぎのモッツァレラ」↓。
オーナーいわく、
「おそらく東京へは、この店が初上陸じゃないか」とおっしゃっていました。
お刺身のように、お醤油で食べても美味しいそうです。






他にも、チーズに合うワインやクラッカー、蜂蜜、ジャムなどの品ぞろえも豊富。


チーズに合うワインを教えてくださいます。




個人的にはポルチーニ茸のクラッカーが気になる。



ハスカップと柚子のジャム! ハスカップって北海道っぽいですよね。


チーズ用のまな板やナイフも売っていて、
お友達のおうちで飲み会をする際や、
引っ越し祝いなんかにプレゼントすると喜ばれそうです。


おしゃれだ! 人様に差し上げる前に、私がほしいです。


あと……私はオーダーするのを忘れてしまたのですが、
こちらのお店では、
チーズ工房で特別に制作してもらっているという、
ソフトクリーム(380円)も人気みたいです。
こちらは作ってくれる工房が数日~1週間程度で変わるそうなので、
味も変わるそうです。
よく道で食べ歩きをしているお洒落なお嬢さんたちを見かけます。

これから暑くなるので、
ステンドグラスが可愛い江東区立深川図書館
東京都現代美術館にお立ち寄りの際は、
覗いてみるとよいのではないでしょうか。



●北海道ナチュラルチーズ・コンシェルジュ チーズのこえ●

【HP】 http://food-voice.com/
【FB】 https://www.facebook.com/cheesenokoe/?fref=ts
【電話】03-5875-8023


【営業時間】 11:00~19:00(不定休)
【住所】 東京都江東区平野1-7-7 第一近藤ビル 1F
【地図】 http://food-voice.com/shop

【最寄駅】東京メトロ半蔵門線、都営大江戸線 清澄白河駅A3出口から徒歩5分 

2016年4月5日火曜日

おすすめ本003 東海テレビはなぜこれを昼ドラ化しなかったのか!? 『屋根裏部屋の花たち』

東海テレビの昼ドラ、終わっちゃったそうですね。

終るというより、放送枠が土曜の深夜に移動するそうですが、
一時期ハマって見ていただけにとても残念です。
まぁ、もう何年も見てなかったけど。

個人的に覚えているのは、
「グランドロマン」という言葉が非常にしっくりくる渡辺裕之主演『愛の嵐』あたりからでしょうか。
『華の嵐』『砂の城』『真珠夫人』『牡丹と薔薇』……などなど。
和風なのにどこかバタくさい大仰さが、好きで好きでたまりませんでした。

で、『屋根裏部屋の花たち』V.C.アンドリュース著
(中川晴子 訳/扶桑社ミステリー文庫)です。




日本での発売は1989年。実に30年近く前の作品になりますが、
これがまさにグランドロマン!
(グランドロマンの意味が、書いててよくわからないけれども)
内容はざっくり言えば……
監禁、愛憎、近親相姦、子殺し……など。
ドラマの中で次々と襲い来る試練が、とにもかくにも大仰なのです!!


舞台は、1950年代のアメリカ。
物語の中心となるのは、
近所の人々に「ドレスデンドールズ(陶器人形たち)」と呼ばれる、
美しい家族です。

ドーランギャンガー一家は、
主人公である少女・キャシー、
兄のクリス、
双子の弟と妹、
そして素晴らしく美しい父と母の6人家族。
働き盛りの父親が亡くなったことから、物語はスタートします。

母親の実家に身を寄せた子供たちを待っていたのは、
お城のように壮大な屋敷の屋根裏部屋で暮らす毎日。
ある理由から、キャシー・クリス・双子の弟妹の4人は、
母親に屋根裏部屋に閉じ込められてしまうのです。

「明日は出られるから」「来週は出られるから」……と、
少しずつ子供たちを自由にする日を先のばしにする母親。
ロクに日の光を浴びることもできない子どもたちは、
透き通るほどに白くなっていきます。

実はこの作品、アメリカでは映画にもなっていて、
私は小説より先に、この映画をテレビで見てしまい
(テレ東かなんかで昼にやっていた)、
子どもたちのあまりの肌の白さに、恐怖でマジ泣きした記憶があります。



映画『Flowers in the Attic』
英語のみですが、見てるとだいたい内容わかります。


屋根裏部屋の子どもたちに少しずつ興味を失っていく母親。
食事も減らされ、どんどん弱っていくどもたち。
子どもたちを虐待する祖母。
思春期に閉じ込められ、
互いを異性として意識せざるを得なかったキャシーとクリスの美しい兄妹……。



こちらは2015年のリメイクから。
屋根裏から出られない子どもたちは、わずかな時間だけ、屋根に出て日光を浴びます。
でもぜんぜん焼けない。色白だから。


閉じた世界で巡る日々に耐えられず、
キャシーはとうとう、
母親と対決し、自らの人生の主導権を取り戻すための戦いを始めます。

一方、クリスは超イケメンのしっかり者ですが、
ものすごいマザコンでもあるので、
母親が自分たちを捨てようとしていることを認めようとしません。
このへんが、さすがアメリカ中の女性を熱狂させたV.C.アンドリュースです。
理想の王子様がすごいマザコン。
そんな話、
イヤすぎて誰だって読みたくなるに決まってる。


初めから最後まで、そんな感じのV.C. アンドリュースの手腕が冴えまくります。
「眠れないから何か読むか」で読み始めたら、
止められず徹夜する羽目になること請け合いです。

ほら、どうです。
かつてのイケイケだったころの東海テレビの連ドラにぴったりでしょう。
キャシーは佐々木希あたりで、ぜひ。
セリフを棒読みしてくれそうなあたりも、
昼ドラにしっくりくる気がするのですが、どうでしょう。
今でも遅くないはず。どうか、ぜひ。


ちなみに、映画版と小説版は結末が違うので、
そのあたりも見比べてみるとかなり楽しいです。

本作には、
子どもたちのその後を描いた続編、
『炎に舞う花びら』
『棘があるなら』
『屋根裏部屋へ還る』と、
家族崩壊のきっかけをつくった祖母の若き日々を描いた
『ドールハウスの夢』があります。

『屋根裏部屋の部屋たち』を手にとってしまった人は、
おそらく読むのをやめられず、ここまで手を伸ばすはずです。

って、ここまで紹介しておいて、とっくの昔に絶版ではあるのですが。
でも、アマゾンとかで中古で買えますよ。